トリプルのブログ

愛媛県在住のブロガーです。最近は雑記メインになりつつあります。

「愛媛県らしさ」とは何なのか?

この間、散髪に行ったときの話です。

待合室に「愛媛のランチ」という雑誌が置いてあったので、読んでみました。

当ブログでは職場ランチの様子を時々発信しているので、何か参考になるものがあるかもしれないと思ったのです。

ページをめくっていくと、お洒落なレストランの写真がずらりと載っています。

 

でも、お洒落なのは結構なんですが、割と大食いの筆者には量が足りません。

こういう感じのパスタでした。

※画像はイメージです

コース料理B(黒毛和牛ステーキとオマール海老のパスタ) | Honey Dishes

 

全ページが意識高い系の料理で埋め尽くされていたらどうしようかしら、とハラハラドキドキしつつ読み進めると、途中から「大盛り特集」もありました。

これで安心です!

 

もう少し読んでいくと、「リーズナブルなランチ特集」のコーナーがありました。

そこに、「天丼 てんや」が載っていたんです。

www.tenya.co.jp

……いや、確かに「てんや」の天丼はとても美味しいですよ?

原材料費の高騰のせいか、最近少し値上がりした気はしますけど、それでも全然リーズナブルな方だと思いますし。

でも、タイトルに「愛媛のランチ」と銘打っておいて、全国チェーンのお店を載せるのはさすがにまずいのでは??

愛媛らしさはどこに行ったんですか!?

 

ちなみに、愛媛県内に「てんや」は1店舗しかないので、ワンチャン、地元住民はチェーン店だと知らない可能性があります。

「さすがにそれは噓でしょ(笑)」と思った方は、こちらをご覧下さい。↓

www.tenya.co.jp

愛媛県内の「てんや」の店舗検索をすると、松江店しかヒットしないんです……。

四国の田舎っぷりは、尋常ではありません。

サイゼリヤだって、この間ようやく松山市内にオープンしたくらいですからね。)

triples.hatenadiary.com

 

the-fff.com

tabelog.com

なお、松江といっても島根県松江市とは関係なく、愛媛の三津浜地区寄りの場所にあります。

愛媛県民からすれば、とても貴重な「てんや」の店舗です!

松江店 | 愛媛県 | 店舗案内 | 天丼てんや

 

そんなわけで、「愛媛のランチ」と題された本に「てんや」が載っていたのはショックでしたが(この本の編集者さんは、どういう気持ちで編集していたんでしょうか)、気を取り直して読んでいきます。

すると、北海道風のカレーを提供しているお店が出てきました。

値段設定はやや高めでしたが、愛媛では珍しい味のようですし、ちょっと行ってみたさはあります。

ehime-epuri.jp

(確か、このお店だったはずです!)

 

お店のオーナーさんの話も掲載されていました。

それによると、オーナーさんは北海道から愛媛に移住されたんだとか。

東京、大阪など都市部から移住してくる人の話はよく聞きますが、北海道から来た方はあまり聞いたことがないですね。

「旅行で愛媛に来たら気に入った」そうです。

とりあえず、北海道ほど雪かきしないで済みそうなのは良いですね。

瀬戸内海に面していて温暖な気候なので、愛媛はほとんど雪が降らない地域も多いです。

 

お店が繁盛しているようで何よりなんですが、でも「愛媛のランチ」の本に北海道風のカレーが載っているのは、それはそれでどうなんだと思わなくもありません。(笑)

 

近年、愛媛に移住する人は増加傾向にあります。

www.pref.ehime.jp

もちろん、人口減少が続く地方が、移住者の方たちによって活気づけられるのは大変素晴らしいことです。(このまま放っておけば、冗談抜きで四国は消滅しかねませんので)

その一方で、以下のような問題も起こりえます。

 

【1】地域活性化と文化の「らしさ」のバランス

愛媛県に限らず、多くの地方では移住者による店舗開業が地域活性化に寄与しているのは確かです。
ただし、そこに「地域性の欠如」が伴うと、以下のような課題が生じます。

  • 観光客の期待とズレる体験:「愛媛に来たのに北海道のカレー?」「東京と同じ店がある…」など、旅先としての独自性が失われ、再訪意欲が低下する。

  • 地域ブランドの希薄化:地元産品や伝統文化が表に出にくくなり、地域のアイデンティティが曖昧になる。

外国人観光客のイラスト


【2】移住者にとっての自由と責任

移住者が自分の得意なジャンルで商売を始めるのは当然で、悪いことではありません。ただ、以下の点を考慮することで、地域とより良い関係が築けるかもしれません。

  • 地元文化との融合:「北海道カレー × 愛媛の柑橘」など、地元素材を取り入れる工夫。

  • 地域リサーチの徹底:土地の歴史・人々の価値観を知った上で、コンセプトを調整する。

  • 地域コミュニティとの連携:祭りや伝統行事に参加し、地域に根ざした存在になること。

協力しあう人達のイラスト(棒人間)


【3】地域側の対応も重要

地元自治体や観光協会も、以下のような支援策で「地域らしさ」と「移住者の自由」の調和を促すことができます。

  • 地元資源のカタログ化・マッチング支援:「地元産みかんとスイーツの掛け合わせ」などの具体的提案。

  • 店舗開業時のガイダンス提供:地元らしさを活かした事業計画の作成支援。

  • 観光導線との連携:観光客が「地域性の高い店」に出会いやすくなるよう導線を設計。


【結論】

「地域らしさが薄れる」ことは、地域ブランドにとってリスクですが、移住者の存在自体を否定すべきではありません。
大切なのは、「外からの新しさ」と「中にある魅力」が協調することです。

理想は、「愛媛らしさを感じさせつつも、斬新で面白いお店」が増えること。

それによって、住民も観光客も満足できる地域づくりが実現すると思います。

四国地方の地図のイラスト(地方区分)県境あり

というわけで本日は、美容院の待合室で読んだ「愛媛のランチ」雑誌の話から始まり、移住者がもたらす問題についても考えてみました!

なかなか難しい問題ですね。

個人的には、とりあえず愛媛県内にもう1店舗くらい「てんや」を増やしてほしいなと思っています。(笑)

hb.afl.rakuten.co.jp

 

今回はこの辺で。

では、また!